秋の再読週間2
アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)伊坂 幸太郎 / 東京創元社
「チルドレン」を読み返そうと思っていたのだが、
目の前にあった「アヒルと鴨のコインロッカー」を先に手に取り、
読み出したら止まらなくなってしまっていた。
伊坂幸太郎は、僕が大学生になってから読み始めた作家であり、
僕が出会ったどの作家よりも「面白い縲o作家であった。
次のページを捲りたくなるワクワク感、読んでいて飽きない文体、
複数の話が1つにまとまっていく興奮、そしてちょっとしたブラックジョーク。
そのどのテイストも今までの作家には存在していない物で、
彼の本を読むことは非常に楽しいことであった。
アヒルと鴨は、本の内容より映画が克明に記憶されている。
伊坂の本が好きなことで仲良くなった友人に、
映画をこれでもかというくらい薦められたからだ。
映画は多分、3回見た。
DVDで一回、深夜の放送で2回。
小説の映画化というものはどれも信用していなかったが、
アヒルと鴨に関しては、1つの映画作品としても面白かった。
読み返しているときは、前に読んだ時と比較するのではなくて、
映画のシーンと比較してしまっていた。
椎名とドルジが初めて会うシーン、「隣の隣」のシーン、
動物園で写真を撮るシーン、麗子さんの「自首したほうがいい」。
そのどれもが懐かしくて、そして切なかった。
この小説は、結末を知りながら読んだ方が面白いという怪奇な小説であると僕は思う。
結末を知っているからこそ、必要以上に切なくなる。
シーンごとの本当の意味がわかるからこそ、重くなるのだ。
初回に読んだ時の感想は、今はもう思い出せない。
もう一度読んだ時の切なさは、秋の夜をいつもより涼しくさせた。
「チルドレン」を読み返そうと思っていたのだが、
目の前にあった「アヒルと鴨のコインロッカー」を先に手に取り、
読み出したら止まらなくなってしまっていた。
伊坂幸太郎は、僕が大学生になってから読み始めた作家であり、
僕が出会ったどの作家よりも「面白い縲o作家であった。
次のページを捲りたくなるワクワク感、読んでいて飽きない文体、
複数の話が1つにまとまっていく興奮、そしてちょっとしたブラックジョーク。
そのどのテイストも今までの作家には存在していない物で、
彼の本を読むことは非常に楽しいことであった。
アヒルと鴨は、本の内容より映画が克明に記憶されている。
伊坂の本が好きなことで仲良くなった友人に、
映画をこれでもかというくらい薦められたからだ。
映画は多分、3回見た。
DVDで一回、深夜の放送で2回。
小説の映画化というものはどれも信用していなかったが、
アヒルと鴨に関しては、1つの映画作品としても面白かった。
読み返しているときは、前に読んだ時と比較するのではなくて、
映画のシーンと比較してしまっていた。
椎名とドルジが初めて会うシーン、「隣の隣」のシーン、
動物園で写真を撮るシーン、麗子さんの「自首したほうがいい」。
そのどれもが懐かしくて、そして切なかった。
この小説は、結末を知りながら読んだ方が面白いという怪奇な小説であると僕は思う。
結末を知っているからこそ、必要以上に切なくなる。
シーンごとの本当の意味がわかるからこそ、重くなるのだ。
初回に読んだ時の感想は、今はもう思い出せない。
もう一度読んだ時の切なさは、秋の夜をいつもより涼しくさせた。
2009-10-05 22:43
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